LaTeXインストール
新規購入Windows11リプレース
今年に入ってからWin10端末がHDD障害で再起不能、さらにはしまってあったノートパソコンのWin8端末を使っていたらこの暑さのためかWeb会議中にバッテリー膨張で実質的に使用不可という状態に。
今ではコロナのせいでリモートは欠かせないのですぐにでも端末を用意する必要があったので前回、前々回のコンテンツで端末の導入と一通り簡単なリプレースを行った。
このエントリーではTeXliveというTeXのディストリビューションのインストールとVScodeの導入、PDFが作成されない事象の解消法などについてやっていく。
LaTeXの導入
今回はTeXのディストリビューションTeXliveというのをダウンロードする。
https://www.tug.org/texlive/acquire-netinstall.html
通常TeXのインストールというとかなり面倒で、texを導入して次にゴーストやDVIお化けを実装してDVIでオードリーヘップバーンの見返り画像を出す〜なんてことをやって、ある程度のコンピュータスキルを求められるものだったと思うがこれは簡単なインストールを実行するだけで使えるようになるものらしい。
ただしインストールして実装するまでにはかなりの時間がかかる(6時間ぐらいだったと思う)ので時間には余裕を持ってとりかかったほうがいいだろう。
install-tl-windows.exeと書かれている部分をクリックしてインストールする。
以下のようにダウンロードが終わればダブルクリックしてインストールを開始する。
次のようになるが左上当たりの詳細をクリックして画面を遷移させる。。
実行をクリック。
以下は画面通りに進めていく。
高度な設定をクリック。
ここではfullスキームを選択。
言語を選択。
以下はお好みでカスタマイズしてインストールを実行。
インストールが始まる。
かなり時間がかかるので休日などを使って余裕をもって行ったほがいいと思う。
コンパイルの確認
バックアップで保存しておいたtexworkフォルダをC:の直下に配置してコマンドプロンプトを立ち上げて該当のディレクトリに移動。
そこで通常のplatex ファイル名.texでコンパイルできるか確認する。
上記のようにコンパイルエラーが出なければ実装できたことになる。
dviファイルを出力してみる。
通常の「ファイル名」.dviでEnterを押下。
以下のようにDVIファイルが出来上がる。
Visual Studio Codeの導入
上記のような今までのやり方以外にVScodeというコードエディターを使うやり方もある。
VSCodeに関しての概略は以下のページに載っている。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/
上記サイトの「Visual Studio Code をダウンロードする」をクリックして以下のページからダウンロードする。
下三角の部分をクリックして該当のものをダウンロード。
VSCodeUserSetup-x64-1.82.1
ダブルクリックしてインストールを実行する。
セットアップ画面にて次の項目にチェックを入れる。
- サポートされているファイルの種類のエディターとして、codeを登録する
- デスクトップ上にアイコンを作成する
- PATHへの追加
まず左上の三本線(ハンバーガーという)のところをクリックして、file → Add Folder to workspace と打ち込んでいく。
ここでC:直下にtexworkspaceというフォルダを作成してそのフォルダ上で右クリックしてnew fileを押下してファイル作成をする。
ここではファイル名をsmp1.texとする。
適当なものを入力していきターミナルでplatex 「ファイル名」.texと入力してEnterを押下。
このVScodeの場合DVIファイルを出力する場合は通常のファイル名.texの前に.(ドット)と/(バックスラッシュ)を継ぎ足してEnterを押下する。
上記のように出力できればおk牧場
dvipdfmxの導入
通常LaTeXはそのファイルを簡単な命令文(dvipdfmx)でPDFの作成ができるがこのTeXliveに関してはデフォルト設定でそれができないようになっている。
以下のようなエラーメッセージが出てPDFが作成されない。
The command name is C:\texlive\2023\bin\windows\mktexpk
kpathsea: Running mktexmf rml.mf
The command name is C:\texlive\2023\bin\windows\mktexmf
name = rml, rootname = rml, pointsize =
mktexmf: empty or non-existent rootfile!
Cannot find rml.mf .
I try ps2pk --> gsftopk --> ttf2pk --> hbf2gf.
Current font seems to be a Japanese one.
I give up to create a PK font.
kpathsea: Appending font creation commands to missfont.log.
dvipdfmx:warning: Could not locate a virtual/physical font for TFM "rml".
dvipdfmx:warning: >> There are no valid font mapping entry for this font.
dvipdfmx:warning: >> Font file name "rml" was assumed but failed to locate that font.
dvipdfmx:fatal: Cannot proceed without .vf or "physical" font for PDF output...
No output PDF file written.
rmlのフォント設定が次のcid-x.mapファイルに設定されている。
これを反映すればいいらしい。
ファイルの上部を見ると次のように書かれている。
このdvipdfmx.cfgというファイルを検索してファイルを開く。
ファイル上で検索でcid-x.mapと打つと次のようにコメントアウトされているのがわかる。
このコメントアウトを外してやる。
これを保存してターミナル上で次のようにdvipdfmxの後にPDF化したいファイルのファイル名を入力する。
この際に.texの拡張子は入れない。
次のようにPDFが作成されるようになる。
この上記の件に関してのいきさつの理由
通常TeXではdvipdfmxという簡単な命令文でPDF作成ができるはず。
しかしながらこのTeXliveではどうもはじめからできないような設定なっているらしい…!?
なじぇそうなったのかはウリもよく理由はわからんニダ<`ё´>
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