円輪の慣性モーメントの導出過程
円輪の中心を通る対称軸に関する慣性モーメントの計算

極座標系を取り
軸周りの慣性モーメントをそれぞれ
とし、質量は
、半径は
、円周は
とします。
なので円輪の線密度は、

角度変数
の微小部分長は
。
これにより微小部分の質量は、

そして
の取る範囲は
になります。
軸まわりの慣性モーメント
軸からの微小部分までの距離は
。
これらにより
は、

全体にわたってたし上げます。

よって円輪の中心を通る
軸周りの慣性モーメントは以下のようになります。

軸まわりの慣性モーメント
軸からの微小部分までの距離は
。
は、

全体にわたってたしあげます。

よって円輪の中心を通る
軸周りの慣性モーメントは以下のようになります。

軸周りの慣性モーメント
軸からの微小部分までの距離は
。
は、

全体にわたってたしあげます。

となるので円輪の
軸周りの慣性モーメントは以下のようになります。

ちなみにこの円輪に対しても長方形板のときと同じように、次のような関係式が成り立っています。


球殻の慣性モーメント
一様密度で質量M、外径b、内半径aの球殻の中心を通る慣性モーメントの厚さがある場合と厚さを無視できる場合の慣性モーメントを考察していきます。

円柱の慣性モーメント
円柱の重心を通る対称軸に関する慣性モーメントの計算 ━ 半径がa、高さがlで質量がMとする円柱のxyz軸におけるそれぞれの慣性モーメント。

中空円筒の慣性モーメント
中空円筒の重心を通る軸に関する慣性モーメント ━ 一様密度で質量がM、半径がa、長さをlとし、円筒の外側の厚さは無視できるものとします。

半球体の慣性モーメント
半球体の重心を通る軸に関する慣性モーメントの導出 ━ 質量がM、半径がaの半球体の重心周りに関する慣性モーメントの計算過程。

くり抜き円盤の慣性モーメント
くり抜かれた円盤の慣性モーメントに関して、平行軸の定理を利用して目的とする円盤の慣性モーメントの導出に関して詳しく解説していきます。

円錐の慣性モーメント-2
円錐の頂点周り、円錐底面に平行で中心点を通る軸周りの慣性モーメント、さらには円錐の重心回りの慣性モーメントについて考察していきます。
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コリオリの力とは
フランスの科学者で軍属でもあったガスパール・ギュスターブ・コリオリ
初歩的な力学の分野において慣性系に関する話の中にコリオリの力というものがあります。
この“コリオリ”とは人の名前であり地球が回転することによっておこる見かけの運動力を、回転座標上で移動したときの移動方向と垂直な方向に受ける慣性力の一種を数式で表現したものになります。

一般的にこのコリオリという人物は科学者という記述が多いのですが実は軍人でもあったことはあまり知られていないようです。
北半球において大砲を撃ったとき、その弾道が標的よりもわずかに右にずれることを数式によって説明した人物ということで自衛隊でも多少知られた存在らしく、話の小ネタとして話題になることもありました(おそらく重迫撃砲(ヘヴィモータ)などではコリオリの力による弾道補正が必要になるためだと思います)。
回転座標で運動する物体
円運動の角度を
、周囲に沿った距離を
、ボールの速度を
、慣性力を
とおくと、

上の図は、矢印の通りに回転させた円盤を真上からみたものであり、中心から外側へ投げた球があたかも右のほうへずれたように見えるその様子を表したものです。中心部分にいる人物は図の
の方向へ投げたつもりが
のほうへまるで曲がって投げたように見えてしまいます。
はは動径方向に垂直な方向に働く慣性力とし、一定加速度での移動距離は
の形で表せるので、


この力をコリオリの力と呼び、回転座標系で運動する物体に加わる慣性力のことを言います。
この力を実際に数式を使って具体的に表現してみましょう。

左の座標系が3次元での回転、右の座標系の図が2次元での回転を表したものになります。
これより回転座標系において時間変化した角度を
とすれば以下のように表せます。

または、

これを時間で微分します。


上記式を再度時間微分します。


力
と
の間の関係は次式で表されます。

さらに
系(慣性系)では次のような運動方程式、

が成り立つので上の式の結果を用いて
を表せば、


これらを代入し
系の座標について整理すれば、

は回転系座標から見た加速度運動で、運動の原因となる力として
のほかに2つの力が加わった形であり、右辺第2項、第3項は見かけの力(慣性力)を示しています。
右辺のそれぞれの意味は、
| 右辺第2項(コリオリの成分) | ![]() |
| 右辺第3項(遠心力の成分) | ![]() |
を示しています。
回転座標系をまとめてみると次のようになります。
慣性系に対して運動する座標系
| 1. | 等速度運動する座標系は慣性系となる(ガリレイ変換) |
| 2. | 加速度運動する座標系は非慣性系(見かけの力=慣性力)を考える
|
| 3. | 回転運動をする座標系は2種類の見かけの力を考える
|
これらを踏まえて今度は長距離射撃におけるコリオリ弾道軌道計算を考えていきましょう。
次回に続きます。























