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よいこの低学年向けすうがくひろば



ヘヴィサイド演算子法


ヘヴィサイド演算子とは

微分演算子の表記

ある関数を、例えばで微分する場合は左側からのように演算子を“作用”させ、そしてそれらに働きかけて関数そのものを変化させます。

こういったものを作用素といい、この場合は時間ですが、それ以外にも(ナブラ)、さらにはダランベルジャンなどもその作用素(オペレーター)と呼ぶことができます。

演算子法とはその作用素自体を記号のなどとし、そしてそれを通常の“代数”(例えば分数)のように扱うちょっと変わった計算法になります。

の関数をとした場合、この時のヘヴィサイド微分演算子の表記の仕方は以下のようになります。

なので例えば、に対して上記の演算子を作用させれば、

通常は例えばの関数をとした場合、といった表現を意味し、微分方程式における以下のような表記、

は以下のような表現をすることになります。

逆演算子

通常であるので、これの逆数は積分を意味していると考えるようにします。

例えばであるとするならば、

であり、

といったことを意味しています。

今ここで次のような関数を考え、それに対して微分演算子を作用させます。

積の微分により、

またさらに次のような関数、

に対しても上記の場合と同じようにを作用させて計算すると、

この計算結果を逆にとらえれば、

となり、微分演算子の逆数をに作用させると右辺のように変化するのだと考えることができます。

このカテゴリでは微分演算子を使った微分方程式、特に連立微分方程式の解法について詳しく解説しています。以下のコンテンツよりお入りください。

連立微分方程式の解①

微分演算子を使った連立微分方程式の解法━1階の連立微分方程式に関して、ヘヴィサイド演算子を使ってその解を求めていきます。

連立微分方程式の解②

微分演算子法を使った連立微分方程式の解法の2回目。部分分数分解を使って式を変形し、虚数と実数とに分けて解を考察していきます。

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コリオリの力とは

フランスの科学者で軍属でもあったガスパール・ギュスターブ・コリオリ

初歩的な力学の分野において慣性系に関する話の中にコリオリの力というものがあります。
この“コリオリ”とは人の名前であり地球が回転することによっておこる見かけの運動力を、回転座標上で移動したときの移動方向と垂直な方向に受ける慣性力の一種を数式で表現したものになります。

一般的にこのコリオリという人物は科学者という記述が多いのですが実は軍人でもあったことはあまり知られていないようです。

北半球において大砲を撃ったとき、その弾道が標的よりもわずかに右にずれることを数式によって説明した人物ということで自衛隊でも多少知られた存在らしく、話の小ネタとして話題になることもありました(おそらく重迫撃砲(ヘヴィモータ)などではコリオリの力による弾道補正が必要になるためだと思います)。

回転座標で運動する物体

円運動の角度を、周囲に沿った距離を、ボールの速度を、慣性力をとおくと、

上の図は、矢印の通りに回転させた円盤を真上からみたものであり、中心から外側へ投げた球があたかも右のほうへずれたように見えるその様子を表したものです。中心部分にいる人物は図のの方向へ投げたつもりがのほうへまるで曲がって投げたように見えてしまいます。

はは動径方向に垂直な方向に働く慣性力とし、一定加速度での移動距離はの形で表せるので、

この力をコリオリの力と呼び、回転座標系で運動する物体に加わる慣性力のことを言います。

この力を実際に数式を使って具体的に表現してみましょう。

左の座標系が3次元での回転、右の座標系の図が2次元での回転を表したものになります。

これより回転座標系において時間変化した角度をとすれば以下のように表せます。

または、

これを時間で微分します。

上記式を再度時間微分します。

の間の関係は次式で表されます。

さらに系(慣性系)では次のような運動方程式、

が成り立つので上の式の結果を用いてを表せば、

これらを代入し系の座標について整理すれば、

は回転系座標から見た加速度運動で、運動の原因となる力としてのほかに2つの力が加わった形であり、右辺第2項、第3項は見かけの力(慣性力)を示しています。

右辺のそれぞれの意味は、

右辺第2項(コリオリの成分)
右辺第3項(遠心力の成分)

を示しています。

回転座標系をまとめてみると次のようになります。

慣性系に対して運動する座標系

1.等速度運動する座標系は慣性系となる(ガリレイ変換)
2.加速度運動する座標系は非慣性系(見かけの力=慣性力)を考える
  • 加速度αで運動している系見かけの力見かけの力

3.回転運動をする座標系は2種類の見かけの力を考える
  • 遠心力:
  • コリオリの力:

これらを踏まえて今度は長距離射撃におけるコリオリ弾道軌道計算を考えていきましょう。
次回に続きます。


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