連成振動の解②-3重バネの振動
連成振動の解②
3重バネの振動
以下のような図において、壁側についているばねのばね定数を
、真ん中のバネのバネ定数を
とし、そのバネの境に重さ
のおもりをつけた場合の連成振動の解をラグランジアンを使って考察していきます。

振動の方向は水平方向のみとし、両質点の変位を
、
とすれば左端のバネは
だけ伸び、中央のバネは
だけ伸び、右のバネは
だけ縮みます。
こうしたときラグランジアンは、

まず最初に
より、

より、

また
に関して、

より同様にして、


ここで上記方程式における
、
の解を次のようにおきます。

この両式に対して時間微分を施します。

この時間微分による結果を代入していきます。
まず
より、

に関しても同様にして、

まとめれば以下のように求まります。

上記式においては、
、
が同時に
になると運動しないことになります。
なので、
、および
のような運動が可能であるには
、
が同時に“
”にならない条件として、 先ほどのセクション内において示した次のような式、

を考える必要があります。
これを実際に計算すると、


この式において
とおけば次に示すような
に対する2次方程式が出来上がります。

これを次のように計算していきます。

これより
をもとに戻せば以下の解が求まります。

ここで上記の求まった解を区別するために以下のようにおきます。

を代入すると、

また、
を代入すれば、

したがって、

の4つとも解になるのでそれぞれを代入します。

これが一般解になります。
、および
の与える解
は距離を変えずに左右に振動する運動。
また一方で
は逆方向の運動と考えられます。

2重振り子の振動①
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2重振り子の振動②
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コリオリの力とは
フランスの科学者で軍属でもあったガスパール・ギュスターブ・コリオリ
初歩的な力学の分野において慣性系に関する話の中にコリオリの力というものがあります。
この“コリオリ”とは人の名前であり地球が回転することによっておこる見かけの運動力を、回転座標上で移動したときの移動方向と垂直な方向に受ける慣性力の一種を数式で表現したものになります。

一般的にこのコリオリという人物は科学者という記述が多いのですが実は軍人でもあったことはあまり知られていないようです。
北半球において大砲を撃ったとき、その弾道が標的よりもわずかに右にずれることを数式によって説明した人物ということで自衛隊でも多少知られた存在らしく、話の小ネタとして話題になることもありました(おそらく重迫撃砲(ヘヴィモータ)などではコリオリの力による弾道補正が必要になるためだと思います)。
回転座標で運動する物体
円運動の角度を
、周囲に沿った距離を
、ボールの速度を
、慣性力を
とおくと、

上の図は、矢印の通りに回転させた円盤を真上からみたものであり、中心から外側へ投げた球があたかも右のほうへずれたように見えるその様子を表したものです。中心部分にいる人物は図の
の方向へ投げたつもりが
のほうへまるで曲がって投げたように見えてしまいます。
はは動径方向に垂直な方向に働く慣性力とし、一定加速度での移動距離は
の形で表せるので、


この力をコリオリの力と呼び、回転座標系で運動する物体に加わる慣性力のことを言います。
この力を実際に数式を使って具体的に表現してみましょう。

左の座標系が3次元での回転、右の座標系の図が2次元での回転を表したものになります。
これより回転座標系において時間変化した角度を
とすれば以下のように表せます。

または、

これを時間で微分します。


上記式を再度時間微分します。


力
と
の間の関係は次式で表されます。

さらに
系(慣性系)では次のような運動方程式、

が成り立つので上の式の結果を用いて
を表せば、


これらを代入し
系の座標について整理すれば、

は回転系座標から見た加速度運動で、運動の原因となる力として
のほかに2つの力が加わった形であり、右辺第2項、第3項は見かけの力(慣性力)を示しています。
右辺のそれぞれの意味は、
| 右辺第2項(コリオリの成分) | ![]() |
| 右辺第3項(遠心力の成分) | ![]() |
を示しています。
回転座標系をまとめてみると次のようになります。
慣性系に対して運動する座標系
| 1. | 等速度運動する座標系は慣性系となる(ガリレイ変換) |
| 2. | 加速度運動する座標系は非慣性系(見かけの力=慣性力)を考える
|
| 3. | 回転運動をする座標系は2種類の見かけの力を考える
|
これらを踏まえて今度は長距離射撃におけるコリオリ弾道軌道計算を考えていきましょう。
次回に続きます。




