ブラックショールズモデル導出への道しるべ

フーリエ解析

フーリエ解析

フーリエ解析というのはフーリエという人が考え出した数学であり、もともとは熱の研究をしているときに熱伝導における数学的な記述を偏微分方程式により導き、その解を求めるためにこのフーリエ級数という理論的概念を構築したのが始まりだといわれています。

 

 

そしてそのフーリエ自信は「任意の(すべての)周期関数は三角関数の和として表せる」と主張していたようですが、実際にこの主張は大まかに正しいといわれております(フーリエ自信は証明はしてないそうです)。

 

 

 

nextupprevious

 

 

現在にいたっては物理学を中心にしたさまざまな方面での利用(画像処理やデータ圧縮)、特にCT、MRIといった医用画像処理などの現代科学の基礎技術としてこの数学はおおいに役立ってもらっています。

 

 

このチャプターではフーリエ解析の概念と数学的技法を中心に解説していきます。

今、周期的ではない関数があったとします。

 

このとき、

 

周期 フーリエ解析,フーリエ積分,ブラックショールズモデル,偏微分方程式,オプションプライシングモデル

 

と考えることが出来るかと思います。

 

 

こういったとき、フーリエ級数はフーリエ積分とよばれるものになります。

 

 

フーリエ積分公式

 

 

上記式のフーリエ積分フーリエ積分は以下のようになります。

 

フーリエ積分公式

 

 

実際に代入してみると、

フーリエ積分公式

 

フーリエ積分公式

 

ここで三角関数の関係式

 

三角関数公式

 

 

より、

 

フーリエ積分公式

 

これをフーリエ積分公式などといったりします。

 

熱伝導方程式を解く際にこの上記の公式に例えば乗数に変数xiのついた指数が一緒にある場合の計算が必要になります。

 

一応そういった場合の積分公式があるようなのですが、それだと応用がきかないので例題でその解法を示したいと思います。

 

ただしこの積分は答えを出すまでが少々厄介です。

続きを読む≫ 2021/11/06 23:57:06

■フーリエ正弦級数とフーリエ余弦級数■

cos xsin xのグラフを見ればわかるように、Y軸を中心に考えるとそれぞれが左右対称と非対称に分かれています。

 

こうした場合、その遇奇性によりcos xf(-x)=f(x)なので遇関数、
sin xf(-x)=-f(x)なので奇関数であるといえます。

 

つまり求めるフーリエ級数展開においてf(x)が遇関数、または奇関数のどちらか一方であったならばそのフーリエ級数an, bnのそれぞれのどちらか一方が0になります。

 

 

 

例えば、関数f(x)が遇関数f(-x)=f(x)であるとし-L<x<Lに拡張し周期2Lの周期関数にすると、この周期関数のフーリエ級数展開は次のようになります。

続きを読む≫ 2021/11/06 00:40:06

区間フーリエ解析,フーリエ級数展開,ブラックショールズモデル,偏微分方程式,オプションプライシングモデルは次のよう和の記号を用いて級数に展開することが可能であるとします。

 

 

フーリエ級数展開

 

 

このように表現されるとき、上式の右辺、

 

フーリエ級数展開

 

の部分をフーリエ級数展開といいます。

 

右辺式中のan, bnは次のようになります。

 

 

フーリエ級数展開公式

 

 

実際にan, bnを求めます。

続きを読む≫ 2021/11/03 15:12:03

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