ルータ基本設定

2台のルータによる基本設定

もう1台のルータを使用したs0インターフェイスの基本設定

RouterAとRouterBで操作

ここからは2つのルータを使用した設定にはいります。

 

 

もう一方のルータにつながれているCOMポートを選択して設定画面を表示させましょう。

 

2台目のルータへのホスト名と、E0インターフェイスのIPアドレス192.168.3.1 255.255.255.0の設定及びインターフェイスの有効化

Router# config terminal
Router(config)# hostname RouterB
RouterB(config)# interface e 0
RouterB(config-if)# ip address 192.168.3.1 255.255.255.0
RouterB(config-if)# no shut
RouterB(config-if)# end
RouterB#

 

show interface e 0を行って、

 

Ethernet0 is up, line protocol is up

 

となっていることを確かめてみましょう。

RouterBのs0インターフェイスのDCEかDTEかの確認

RouterBにおいて先ほどのセクションと同じように次の入力します。

RouterB# show controllers s 0

 

最初に示したネットワーク構成図の通りであれば「〜DCE cable」と表示されます。

 

RouterBのs0インターフェイスはDCEになります。

RouterBのS0インターフェイスへのIPアドレスの設定とインターフェイスの有効化

RouterBのS0インターフェイスにIPアドレス192.168.2.2 255.255.255.0の設定とそのインターフェイスの有効化をします。

RouterB# config terminal
RouterB(config)# interface s 0
RouterB(config-if)# ip address 192.168.2.2 255.255.255.0
RouterB(config-if)# no shut
RouterB(config-if)# end
RouterB#

 

show interface s0を行って、

Serial0 is up, line protocol is down

 

となっていることを確認します。

 

対抗ルータのRouterAのS0インターフェイスはアップしているので物理層はupしていますがまだクロックレートは設定してませんのでデータリンク層のほうはダウンしたままの状態になっています。

クロックレートと帯域幅の設定

今度はRouterBのS0インターフェイスに64Kbpsのクロック速度と64Kbpsの帯域幅の設定をします。
次のように入力します。

RouterB# config termianl
RouterB(config)# interface s 0
RouterB(config-if)# clock rate 64000
RouterB(config-if)# bandwidth 64
RouterB(config-if)# end
RouterB#

 

show interface s 0を入力して 、

Serial0 is up, line protocol is up

 

となっていることを確認したのちデータリンク層がUPしたことを確認してみましょう。
クロックレートを設定することによって可能になります。

 

またRouterAでもshow interface s 0を行って同じくUPしていることを確認してみましょう。

S0インターフェイスのカプセル化タイプの確認

次のように入力して「Encapsulation HDLC」になっていることを確認してみましょう。

RouterA# show interface s 0

 

 

RouterB# show interface s 0

 

 

使用しているルータがCiscoの場合、同期シリアルインターフェイスのデフォルトのカプセル化タイプはHDLCになります。

カプセル化タイプのPPPへの変更

RouterB# config terminal
RouterB(config)# interface s 0
RouterB(config-if)# encapsulation ppp
RouterB(config-if)# end
RouterB#

 

RouterAのS0インターフェイスのカプセル化はHDLCのままなのでRouterAとRouterBのカプセル化は異なるのでデータリンク層がアップしないことになります。

つまりshow interface s 0コマンドを実行した場合、カプセル化は、

Encapsulation PPP

 

となっていますが、一方で、

Serial0 is up, line protocol is down

 

となります。

 

ここでRouterBのS0インターフェイスのカプセル化をPPPからHDCLに戻してみましょう。

RouterB# config terminal
RouterB(config)# interface s 0
RouterB(config-if)# encapsulation hdlc
RouterB(config-if)# end

show interface s 0を実行して、

 

「Encapsulation HCLC」と「Serial0 is up, line protocol is up」

 

となっていることを確認します。

 

 

最後にRouterAとRouterBの設定情報を保存せずにし、以下のようにreloadさせないようにします。

RouterA# reload
System configuration has been modified. Save?[yes/no]: no
Proceed with reload? [confirm] (Enterキー)

 

 

RouterB# reload
System configuration has been modified. Save?[yes/no]: no
Proceed with reload? [confirm] (Enterキー)

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