1台使用でのルータの基本操作
ルータの電源を入れたらENTERキーを押すなどしてしばらく待ちます。
すぐには何も表示されない場合がありますので、そういう場合は少し待ってから、再度ENTERキーを押してみましょう。
Would you like to enter the terminal configration dialog? [yes/no]:
などの表示が出てきたらnoと入力
Would you like to terminal autoinstall? [yes]:
これは表示されない場合がありますが、出てきた場合はEnterキーを押します。
Would you like to terminal autoinstall? [yes]: Enter
ルータから表示されるメッセージが止まってしまったような感じになることもあるかもしれませんが、その時はEnterキーを数回押してみましょう。そうするとユーザモード( Router> )に入ります。
なんか変なモードに入ってしまい、見たこともないような画面が出てきてしまったんですが…
そんな時はセットアップモードに入っていると思うので、こういう時はCtrlボタンを押したままCを押してください。
またそれでも何にも表示されないときはEnterキーを押してみましょう。
基本操作01−01
IOS名、メモリ情報、インターフフェイス情報、コンフィグレーションレジスタ値の確認の仕方
ユーザーモードに入っているとします。
次のように入力していってください。
Router>
Router>enable
Router#show version
例
Flashメモリ内に保存されているIOSファイルを確認する方法
show flushと入力します。
Router# show flash
Router#
show version で確認できたIOSと同じものが表示されます。このビットマップの画像には一つしか表示されてませんが複数入っていればshow flashコマンドでは複数のIOSファイルを確認することができます。
例
ただし複数のIOSが入っていてもshow versionでは1つのIOSしか表示されません。
shouw version で確認できるのは現在実行中のIOSのみになります。
ルータの名前設定
設定中のルータにRouterAという名前(ホスト)をつけてみましょう。
次のように入力します。
Router# config termianal
Router(config)# hostname RouterA
RouterA(config)# exit
RouterA#
Router がRouterA に変わっていることを確認してみましょう。
暗号化されない特権パスワードの設定
ルータ管理のための特権パスワードを設定してみましょう。
特権パスワードは“privileged”とします。これを設定します。
RouterA(config)# enable password privileged
RouterA(config)# exit
RouterA# disable
RouterA> enable
Password: privileged
RouterA#
ユーザモードに戻り、enableコマンドで特権モードに入ります。
このときパスワードが聞かれますが、先ほど設定した“privileged”を入力します。
そして設定した特権パスワードprivileged”が有効であることを確かめてみましょう。
暗号化される特権パスワードの設定の仕方
今度は暗号化されるパスワードを設定してみましょう。
暗号化のためのパスワードは“encryption”とします。
RouterA# config terminal
RouterA(config)# enable secret encryption
RouterA(config)# exit
RouterA# disable
RouterA> enable
Password: encryption
RouterA#
このあといったんユーザーEXECモードに戻ってenableコマンドで特権モードに入ります。
この時パスワードが聞かれますので、先ほど設定したパスワード“encryption”を入力してみましょう。
正しく設定されていれば特権パスワードの“encryption”が有効であることが確認できます。
暗号化、非暗号化の確認
ここで先ほどの“enable password”で設定したパスワードは暗号化されず、“enable secret”で設定したパスワードは暗号化されていることを実際にshow running-configと打ち込んで確認してみましょう。
RouterA# show running-config
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