2013年9月29日

gnuplotのTeX連携

TeX(テフ)

TeXとは簡単に言えばHTMLと同じマークアップ言語の類です。電子組版などと呼ばれることもあり数学や物理のテキスト用によく使用され、その昔はこれで論文書くのが普通でしたが今はOfficeとかに置き換わっているらしいです。
ちなみにテックスではなくテフまたはテックなどといいます。ラテン語読みでそうなるらしいです。
gnuplotによるTeXとの連携

数学者のクヌース博士という人が最初に始めた言語らしいですがインテグラルやラプラシアンなどの数学独特のいろいろな記号がとにかくきれいに出力できるフリーソフトウェアになります。
私も初めてDVIファイルで出力できたときはそのうつくすさに感激したものですた。

 

詳しい説明やインストール方法はネットで検索してみれば詳細な解説付きのガイドが見られると思いますのでTeXをインストールしてみたいという人はそちらを参考にしてください。
ネットからのダウンロード以外の方法でインストールしたいという人はTeXインストールCD付きのテキストを購入するのが一番早いと思います。
だたしテキスト本の中にはインストールCDとその説明にだいぶいい加減なものがあるのである程度注意したほうがいいでしょう。
私が実際に購入してこれならば安心だと思えるテキスト本は次の2冊になります。

 

 

左がLaTeX2e 美文書作成入門、右がTEXの基礎になります。
両方ともコーディングの説明もかなり詳しくしてあるので一石二鳥だと思いますがTeXの基礎は絶版になっているらしく中古CDが不安という人は左のLaTeX2e美文書作成入門にしたほうがいいでしょう。ちなみに私が持っているのは第4版で、いまは第5版が発行されているようです。

gnuplotの画像をTeXに取り込む方法

以下は自機PCの中にすでにTeXが正常にインストールされているものとして話を進めます。
まず最初に、
c:\dviout\Graphic\Latex2e
の中に
color.cfgdviout.defgraphics.cfg
という三つのファイルがあります。これを
c:\usr\local\share\texmf\tex\latex\graphics
内へコピーしてください(dvioutの機能を使うために必要な作業です)
(※マイコンピュータの中に入り、c:の中のdvioutというフォルダをクリックし、さらにその中のGraphicというフォルダへ…というふうに移動していってください)

 

TeX文書にのせるgnuplotファイルは基本としてtempフォルダにしまうことにし、サンプル名は例えばnomal_distribution_img1としましょう。そしてこのファイルの拡張子は
.eps
です。間違わないようにしてください。

 

epsファイルの出力はterminal postscript eps です。

 

set terminal postscript eps と入力し、Enterキーを押してください。
       ・
       ・
       ・
Terminal type set to 'windows'

 

gnuplot> set terminal postscript eps
Terminal type set to 'postscript'
Options are 'eps noenhanced monochrome blacktext \
dashed dashlength 1.0 linewidth 1.0 defaultplex \
palfuncparam 2000,0.003 \
butt "Helvetica" 14'
gnuplot>

 

この次は 
set output "c:/temp/nomal_distribution_img1.eps"

 

と入力します(ファイルを入れる場所はC:のtempにしてます)。
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

 

       ・
       ・
       ・
Terminal type set to 'windows'

 

gnuplot> set terminal postscript eps
Terminal type set to 'postscript'
Options are 'eps noenhanced monochrome blacktext \
dashed dashlength 1.0 linewidth 1.0 defaultplex \
palfuncparam 2000,0.003 \
butt "Helvetica" 14'
gnuplot> set output "c:/temp/nomal_distribution_img1.eps"

 

set output の後にc:以下のパスを入力し、それを2重引用符で囲みます。
ちなみにパスとはフォルダやファイルのある場所を示す文字列になり、上記の例でいうと、まずC:の階下にtempフォルダがあり、その中にnomal_distribution_img1.epsがありますよ(出力せよ)ということをPCに認識させてます。
つづいてTeX文書にのせるグラフは正規分布関数にします。
plot 1/sqrt(2*pi)*exp(-(x**2)/2)と入力して[Enter]キーを押し、そしてset output と入力後、[Enter]キーを押します。

 

       ・
       ・
       ・
Terminal type set to 'windows'

 

gnuplot> set terminal postscript eps
Terminal type set to 'postscript'
Options are 'eps noenhanced monochrome blacktext \
dashed dashlength 1.0 linewidth 1.0 defaultplex \
palfuncparam 2000,0.003 \
butt "Helvetica" 14'
gnuplot> set output "c:/temp/nomal_distribution_img1.eps"
gnuplot> plot 1/sqrt(2*pi)*exp(-(x**2)/2)
gnuplot> set output

 

gnuplotによるTeXとの連携
そうすると、指定したところ(上のプログラムではC:にあるTempフォルダの中)にそのnomal_distribution_img1.epsファイルが出来上がっております。
そのnomal_distribution_img1.eps を自分の TeX文書があるフォルダに移動させます(この作業を簡素化したい場合は、TeXファイルが入っているフォルダが例えばtexworkであればtempと書いてある部分をtexworkに変更します)。

そして、新しくつくるTeX文書(秀丸エディタ)に次のような記述(コピーペーストでもかまいません)をします。ファイル名は適当に決めてください。もちろん拡張子は .tex です(たとえばファイル名を“smp”とした場合、smp.tex(半角英数) としてtexworkフォルダに保存します)。

 

注)これは秀丸エディタの画面です↓
\documentclass{jarticle}
\usepackage[dviout]{graphicx}
\begin{document}
\begin{center}

\

nomal distribution image

\

\includegraphics{nomal_distribution_img1.eps}
\end{center}
\end{document}

 

蛍光させてある\includegraphics{〜〜}の部分が指定したepsファイルを読み込むためのコードになります。
とりあえず準備は出来ました。早速、プロンプト上でコンパイリングしましょう。
うまく出力されましたでしょうか?成功したのなら下の画像のように出力させたdviファイルにちゃんとグラフィックが描画されているはずです。

gnuplotによるTeXとの連携


nextupprevious


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