(1)〜(4)の式をマックスウェル方程式−電磁場の基礎(基本)方程式を言います。
さらに(5)(6)の式を補助方程式とします。
ちなみに真空の場合は
以下では真空場を簡単のために扱うようにします。
(1)〜(4)の方程式を解くことを考えるときに各式においてが絡んで入っており単純な問題になっておりません。その理由は(1)ではが与えられるとが求まります(またはその逆でもよい)。
しかしをつくり、また、
の時間変化はの変化を(4)式を経て生じます。
となります。
そこでMax eqを解く問題は次に示す2つに分類して解くことになります。
- 第一はなる場が与えられたときのの分布を求める
- 第二はが与えられたときのを求めるときの問題
例として第一の問題としてはブラウン管内の電子ビーム軌跡、電子顕微鏡の電子線、または加速器。
第二の問題は電磁気学の問題として、ある真空管内電場、電子顕微鏡内の場。
ここでは第二の問題について考えていくことにしましょう。
第二の問題は電磁気学の問題として、ある真空管内電場、電子顕微鏡内の場。
ここでは第二の問題について考えていくことにしましょう。
まず(1)〜(4)の式の中でが与えられたときのを求めることを考えていきます。
基本的には連立方程式を求める問題になります。まず、
〔未知数の数 = 独立方程式の数〕
の確認をします。
式は一見すると8個の式があると考えることができます。未知数の数はの3個との3個であるので計6個となります。
(4)式のdivergenceをとると
これらの両辺を時間で微分すれば、
この式においてt=0で定数=0なら条件(初期)をおけばでこれはMax eq (2)を満たしています。
次に(3)式の両辺のdivergenceを作ると
ここで一般的な電荷保存則、 を用いると、
上式をtで積分すると
これはその後の時刻において常に成立しています。
t=0で、定数=0ととると
すなわち(1)式は初期条件にほかなりません。
Coulomb's lowと初期条件関連ページ
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