ブラックショールズモデル-その導出過程
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ブラックショールズ偏微分方程式:、
ここでは株価のボラティリティー
は非危険利子率(安全金利)
は
の関数なのですがこれを
と
を使って、
とし、を、
ここでを
としています。
こうしたときのブラックショールズ偏微分方程式式のそれぞれの偏微分の項、
これらを計算していきます。
@
の計算
さきほどは
の関数
としているので
の偏微分計算は全微分での計算になります。
となります。ちなみに、および
の微分は次のようになっています。
に関しては、
より、
A
の計算
なので前回の結果を利用します。
ここで、
式について述べると、単純にとはなりません。
このに置かれている関数
はもともとは未知関数であり、その未知関数は変数
に依存しているため、この
にも
に関した全微分の式を当てはめなければなりません。
例えば、を関数
と置くと、
B
の計算
より、
となるので、これら3つの結果を先ほどの偏微分方程式、
にそれぞれを代入して計算していきます。
いわゆる一次元における熱伝導方程式になります。これを実際に解いていきます。
一次元熱伝導方程式のセクションでやったとおりの変数分離という作業を行って順々に計算を実行していきます。
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