ラグランジュ関数
 
速度で運動している質量の運動エネルギーをデカルト座標で表せば
これの変分を考えてみましょう。
簡単のために運動は軸方向のみを考え、そのずれの時間をからとします。
まず自体の時間に対する変分と微分の関係を求めます。
さらに運動エネルギーの変分を考えれば、
(1.12)に(1.13)を代入すると、
微分と変分の入れ替えが可能なので次のようになります。
(1.15)式を積分すると、
(1.16)において微分と積分を交換しています。
さらに部分積分を適用しますが、このとき第一項は端点を固定しているので結果になるということに注意すれば、
力がポテンシャルエネルギーなどの保存力だった場合
そしてこれの変分を考えると
(1.18)(1.19)を使っての式を変形させると、
このように停留値をとらせるようなものになっており、実現される運動はこれを満たすものだと考えることが出来ます。
ここでこのをとおき、オイラーの方程式と対応させれば、
これをに拡張すれば、
さらにここでをと表せば、
一般化運動量は
ある質点の運動を考えてみましょう。
を水平面としを鉛直上向きに座標を取ります。そうするとラグランジアンは
となるのでこれをラグランジュの式に当てはめれば
となるので結果は次のようになります。
ラグランジュ関数記事一覧
ラグランジュによる連成振動の解@
長さの糸を張力で張っておき、長さごとに質量のおもりを結びつけ、そのおもりは直角方向のみに振動するとします。こういった場合のおもりの小振動をラグランジアンを使って求めてみましょう。